題名「仮面家族」(画:高橋広樹)
ちゃぶ台はかつての封建制度、今は亡き父の威厳を象徴する男根主義の最たるパターンの奴である。男根を囲む家族達の間に怨恨などある筈もなく、夫婦は新婚を思い出して晩酌を楽しみつつ大根や蓮根などを頬張り、子ども達は今日習った平方根やオリハルコンについての話題で盛り上がりながらベーコンなどを頬張り、さらにテレビのリモコンを操作しパソコンを操る。遺恨なき夫婦は離婚もせず、毛根の弱体化した父も若き日に胸部にシリコンを注入した母も、政略結婚であったことなどなかったかのように仲睦まじい。男根って素晴らしい。
(画商:細井聡司)